次世代型図書館は「読まない人」の楽園へ?本を読まない図書館が切り開く“知の未来”とは

その他(特殊テーマ)

1. はじめに:図書館再定義の潮流

本章では、次世代型図書館の概念を定義し、その多機能化が進む背景にある社会構造の変化を分析する。また、「本を読まない場所」としての図書館利用が拡大している現状をデータに基づき明らかにする。

1.1 次世代型図書館の基本定義と概念

次世代型図書館は、従来の「本を読む場所」という概念を大きく超え、地域社会の多様なニーズに応える「多機能施設」として再定義されている。この新しい図書館像は、生涯学習支援、市民活動支援、青少年活動支援といった複数の機能を併せ持ち、文字通り「まちづくり」を意識して構想された公共施設である 1

この概念は、これまでの行政が独占的に担ってきた「公共」サービスを、市民、事業者、行政の協働によって実現していこうとする「新しい公共」の考え方に基づいている 2。図書館の再定義においては、「ライブラリー・スキーマ」、すなわち図書館に対する既存の認識を明確にした上で、利用者が何を求めているかを整理・再検討し、それを反映した最適な環境を構築することが求められる 3。具体的には、カフェ、コワーキングスペース、イベントスペースの併設など、本以外の機能に重点が置かれるようになっている [Query]。また、デジタル化の進展は、人が資料を読むだけでなく、機械が大量のテキストを読み処理するような未来を示唆しており、大学図書館以外のコミュニティを巻き込んだ広範な議論と社会全体の基盤形成が求められている 3

次世代型図書館の多機能化は、単なるサービス追加ではなく、公共サービス提供のパラダイムシフトの具現化と捉えることができる。これは、行政の財政的制約と社会の多様化するニーズに対し、市民と事業者の協働を通じて、より柔軟で効率的な公共空間を創出する戦略的転換を示唆している。図書館がこのような変革の先駆的なモデルとなり得る背景には、後述する社会経済的な要因が深く関わっている。

1.2 多機能化の背景と社会構造の変化

図書館が従来の「本を読む場所」から「多機能スペース」へと変化したのは、人口減少、利用者減少、公共施設の再編といった複合的な社会構造の変化が背景にある。

近年、公立図書館の施設整備のあり方が問われており、その背景には人口減少、人口構成の変化による公共施設に対するニーズの変化がある 4。加えて、2012年の笹子トンネル天井板崩落事故以降、公共施設の老朽化への関心が高まり、施設の再編が喫緊の課題となっている 4。国や自治体の厳しい財政状況も、全国一律の公共サービス実施を困難にし、公共施設の複合化・多機能化を後押ししている 2

このような厳しい財政状況と老朽化する公共施設という構造的課題が、図書館の多機能化を強制的に推進している側面がある。しかし、この多機能化は明確な効果をもたらしている。内閣府の調査によれば、多世代交流型の複合施設では、利用者間の日常的な交流機会が単一機能施設と比較して約3.7倍多く、利用者の社会的孤立感が23.5%低減している 5。さらに、東京都の調査では、複合施設への転換により、利用者数は平均約38.7%増加し、特に図書館が含まれる複合施設では約52.3%の増加が見られる 5。利用者満足度も平均26.7ポイント向上し、「利便性」「開館時間」「多目的利用」で高評価を得ている 5。運営コスト面でも、複合施設化により、施設運営費は個別運営と比較して平均約22.5%削減され、特に人件費については平均約27.3%の削減効果が確認されている 5。これらのデータは、多機能化が利用者数と満足度を劇的に向上させ、運営コストを削減するという明確な効果をもたらしており、これがさらなる多機能化への投資を正当化するポジティブなフィードバックループを生み出していることを示している。これは、単なる変化ではなく、持続可能な公共施設運営モデルへの模索と成功体験のサイクルと言える。

情報化社会の進展も図書館の役割変化に影響を与えている。インターネットの普及により情報入手・発信が容易になった一方で、氾濫する情報の中から必要な情報を選び、信頼性を判断する能力が求められるようになった 2。図書館は、紙媒体だけでなく、地域ポータルなどのウェブサイトの収集・保存も対象とすべきとされている 2。また、地方分権の進展に伴い、多様な資料や情報が必要とされる一方、多くの自治体で財政難から独自に専門職員を配置することが困難になっている 2。市民参加・市民自治が重視される中で、市民への情報提供機能の重要性が増しており、図書館が行政職員、議員、市民が同じ情報にアクセスできる環境整備の役割を果たすことが期待されている 2

1.3 「読まない人」にも開かれた図書館の現状とデータ

図書館はもはや「本を読む人」だけのものではなく、「読まない人」をも引きつける多様な目的の場所へと変貌している。

図書館の利用経験者は全体の約4分の3に上り、特に壮年~高齢層の女性が中心である 6。しかし、若者世代(16歳~30歳)の調査では、利用目的のトップは「本を借りる/返すため」で44.3%だが、「勉強/仕事をするため」が37.9%、「調べ物をするため」が31.2%とそれに続いている 7。さらに、「時間つぶし」も13.8%を占め、「ビデオ/映画などを閲覧するため」(2.5%)、「PC/Wi-Fiを利用するため」(2.0%)、「仮眠するため」(1.7%)、「展示/イベントに参加するため」(1.6%)といった多様な利用目的も確認されている 7。学生は「閲覧室で勉強や仕事をする」目的での利用が最も高く 6、定年退職者は「新聞を閲覧」する目的で利用する割合が高い傾向にある 6

図書館の利用者データは、もはや「読書」が唯一の、あるいは主要な利用動機ではないことを明確に示している。特に若年層において、「勉強/仕事」「調べ物」「時間つぶし」といった目的が高い割合を占めることは、図書館が「知識の消費」から「知識の生産・活用」の場へと機能的重心を移していることを示唆する。これは、図書館が現代社会の多様なライフスタイルに不可欠な「公共のワークスペース」としての地位を確立しつつある証拠である。利用者からは「集中して勉強ができるスペースやリラックスできる椅子」「開館時間の延長」「交流の場所になるようなカフェや行きたくなるようなイベント」といった要望が寄せられている 8。また、「基本的に本が好きな人が集う場所なので安心して過ごせる。少し静かすぎる位の感じのひんやりとした感覚が好き」といった、読書以外の目的で図書館の雰囲気や空間を評価する声もある 6。芦屋市図書館の調査では、「気分転換のため」(23.0%)や「行事に参加するため」(6.8%)といった非読書目的の利用が確認されている 9

次世代型図書館の定義と多機能化の背景

項目内容関連データ/出典
次世代型図書館の定義生涯学習支援、市民活動支援、青少年活動支援を併せ持つ「多機能施設」。まちづくりを意識して構想される。利用者のニーズを再検討し、最適な環境を構築する。1
多機能化の主な要素カフェ、コワーキングスペース、イベントスペースの併設、デジタル化への対応。3
背景となる社会構造の変化人口減少とニーズ多様化: 公共施設へのニーズ多様化。<br>- 公共施設再編と財政的制約: 老朽化対策、効率的・効果的な公共サービス提供の必要性。<br>- 「新しい公共」: 市民・事業者・行政の協働による公共サービスの実現。2
複合施設化による効果利用者数増加: 平均38.7%増(図書館含む複合施設では52.3%増)。<br>- 利用者満足度向上: 平均26.7ポイント向上(利便性、開館時間、多目的利用で高評価)。<br>- 運営費削減: 平均22.5%削減(人件費27.3%削減)。5
「読まない人」の利用目的データ若者世代: 「勉強/仕事をするため」(37.9%)、「調べ物をするため」(31.2%)、「時間つぶし」(13.8%)。<br>- 全体: 「気分転換のため」(23.0%)、「行事に参加するため」(6.8%)。7

2. 注目される次世代型図書館の事例分析

本章では、日本国内で注目されている次世代型図書館の具体的な事例を取り上げ、それぞれの設計思想、利用者層、注目された理由、そして図書以外の利用実態を詳細に分析する。

2.1 武雄市図書館

武雄市図書館は、2013年にTSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)のプロデュースでリニューアルオープンし、従来の図書館の概念を覆す革新的なサービスと設計が大きな話題を呼んだ 10。その魅力は、館内にスターバックスコーヒーが併設され、指定エリアでの飲食が可能になった点にある 10。これは、読書とくつろぎが共存する空間を提供し、図書館を「真面目で硬い場所」という印象から解放し、気軽に本に親しめる雰囲気を作り出した。モダンで開放的な建築美、吹き抜けの天井、壁面にずらりと並べられた本は「映画『美女と野獣』の書棚を連想させる」と評され、その空間演出自体が大きな魅力となっている 10。また、TSUTAYA方式(セルフ貸し出しカウンター、Tカード利用、図書・文具・雑貨販売)の導入により、利便性も高められた 10。隣接する「武雄市こども図書館」は「遊び」から「学び」をコンセプトにし、九州パンケーキカフェも併設され、家族連れのお出かけスポットとしても機能している 10

利用者層は家族連れ、特に子どもを持つ層に人気が高い。Wi-Fi完備、iPadやDVDプレーヤーの無料貸し出しも行われており、仕事や調べもの、勉強にも利用されている 10

武雄市図書館は革新的なアプローチで大きな注目を集め、利用者数を大幅に増加させた一方で、課題も指摘されている。その一つは、機能性よりも空間演出を優先している点である。本が手の届かない高さに配置され、読むためには職員の介助が必要な場合があるほか、地震の際の安全性への懸念も示されている 11。また、書架の上から2段には紙製の「ダミー本」が置かれていることに対し、税金の使途や新しい図書を補充するためのスペース確保という点で批判がある 11。この事例は、商業的手法と空間演出によって集客に成功した一方で、その革新性が公共図書館としての「本質的な機能」や「税金の使途」に関する議論を巻き起こしたことを示している。これは、多機能化と集客の追求が、時に図書館の伝統的な役割や公共性との間でトレードオフを生む可能性を示唆している。

2.2 千代田区立日比谷図書文化館

千代田区立日比谷図書文化館は、「ビジネスパーソン向けのセカンドオフィス機能、調査・読書環境の提供」を目的とし、長時間の利用を想定した設計が特徴である 12。蔵書は大人向けが中心で、ジャンル分けが工夫されており、図録のような資料も充実している 12。約300席という豊富な閲覧席があり、図書館らしいテーブル席、個人席、閲覧専用スペースなど、多様な利用目的に応じた選択肢を提供している。特に窓に面したリラックスできる席は眺めが良く、快適性が評価されている 12。館内にはカフェ(PRONTOが運営)とレストランが併設されており、図書館の本を持ち込んで飲食が可能で、一日中過ごすことができる環境が整っている 12

主な利用者層はビジネスパーソンであり、電源付きの席や無線LANが充実しているため、調べ物や仕事、学習のために利用されている 13。特筆すべきは、2カ月間の休館があったにもかかわらず、電源席の利用件数が2020年度比で増加している点である 13。これは、リモートワークの増加など、現代の多様な働き方に対応したニーズの高まりが背景にあると考えられる。無線LANの利用も2020年度比で124.6%に増加しており、主に資料検索や調べ物の一環として活用され、紙の資料だけでは入手できない情報提供の充実に役立っている 13。平日は22時まで開館しており、仕事帰りの利用にも対応している点も、ビジネスパーソンにとって大きな魅力となっている 12。霞ケ関駅や新橋駅など複数の駅からアクセスが良く、日比谷公園に隣接する立地も、都市のオアシスとしての魅力を高めている 12

日比谷図書文化館は、特定の利用者層(ビジネスパーソン)に特化し、そのニーズ(仕事、調査、長時間滞在)に合わせた空間とサービスを徹底的に提供することで、図書館を都市の「知的インフラ」へと進化させている。これは、普遍的なサービス提供から、特定のコミュニティの生産性向上に貢献する専門的拠点へのシフトを示唆している。

2.3 角川武蔵野ミュージアム

角川武蔵野ミュージアムは、建築家・隈研吾氏が設計した、高さ40メートルの岩盤のような外壁が特徴的な建物である 14。編集工学者・松岡正剛氏が館長を務め、「メディアであれコンテンツであれ、全歴史をそこに包含できる」「想像力や連想で世界と結びつく場所にしたい」という壮大なコンセプトを掲げている 14。この施設は、図書館、博物館、美術館が一体となった複合文化施設であり、アート、哲学、自然史が共存する空間を目指している 14

4階の図書空間「エディットタウン-ブックストリート」は、「本の息づかいや賑わいが感じられる“街”のような図書空間」と表現される 15。松岡正剛館長の監修により、世界を読み解くための「9つの文脈」に沿って約2.5万冊の図書が並べられており、既存の図書館にはない全く新しい先進的な配架方法が採用されている 15。書影を使ったアートボード、隈研吾事務所による模型、ファッションデザイナーによる「本で作る服」など、展示要素が融合しており、美術館・博物館機能との融合により、多様な文化体験を求める層を惹きつけている 15。また、「驚異の部屋」のような、虚実入り混じる「ワンダー」を提供する空間が監修されている点も特徴的である 14。このミュージアムは、「展覧会」「ラーニング」「地域コミュニティ」の3本柱で取り組み、創造的な経験の場を提供し、コミュニティの発展に貢献することを目指している 14

角川武蔵野ミュージアムは、図書館を「知識の保管庫」ではなく「知識創造の劇場」として再定義している。従来の分類学的なアプローチを超え、「文脈」によるキュレーションと「体験」を重視することで、来館者の想像力や連想を刺激し、知的な探求を促す「知の遊園地」としての可能性を提示している。これは、AI時代における「知」のあり方、すなわち「学ぶ」だけでなく「創造」するプロセスが重要になるという専門家の見解を先取りするモデルである。

2.4 SHIBUYA QWS

SHIBUYA QWSは、渋谷スクランブルスクエア15階に位置する会員制の「共創施設」であり、2019年11月に開設された 1。その名称は「Question with Sensibility(問いの感性)」の頭文字に由来し、「渋谷から世界へ問いかける、可能性の交差点」をコンセプトに、多様な「問い」を持つ人々が交差・交流し、新たな価値創造の種を生み出すことを目指している 1。これまでに220を超えるプロジェクトを支援し、社会実装や資金調達につながった事例も出ており、その成果は注目に値する 1

2,600㎡の広大な空間は、スクランブルホール(イベントスペース)、クロスパーク(オープンスペース)、プレイグラウンド(展示・ワークショップスペース)など、5つの主要エリアに分かれている 1。会員専用スペースとして、サロン、ブースターオフィス、プロジェクトベースがあり、落ち着いた交流や活動加速の場を提供している 1。一般的な「コワーキングスペース」とは異なり、商業登記は受け付けていないが、チームやプロジェクトでの活動を推奨する施設である 1。ビジネスプラン策定、打ち合わせ、アイデアブラッシュアップ、交流、ネットワーキングといった目的で利用されており、JICAスタートアップハブなど、特定の団体がコワーキングスペースとして利用を促進している事例もある 1。オンライン会議を行う利用者も多数見られ、平日は9時から22時まで開館している 1

SHIBUYA QWSは、従来の「図書館」とは異なる形態でありながら、知識創造と交流を促進する「知の居場所」として機能している。これは、公共空間の概念が、行政主導の施設から、民間企業(東急、JR東日本、東京メトロが事業主体に含まれる 17)が主導し、多様なステークホルダーが協働して新たな価値を生み出す「エコシステム」へと拡張していることを示唆する。図書館の未来像として、このような「共創型ハブ」への進化が考えられる。

2.5 京都岡崎 蔦屋書店

京都岡崎 蔦屋書店は、ロームシアター京都内の「パークプラザ」1階に位置する「本とカフェ」の複合施設である 20。京都市の「賑わいスペース」プロジェクトの一環として、岡崎地域の活性化、文化・芸術・歴史・伝統の魅力発信、国内外からの人々の交流促進、そして京都の観光拠点としての役割を担うことを目指している 20。CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)と協同し、市民の憩いや文化交流に資する事業を積極的に実施している 20

この施設は、人々が集い、くつろぐコミュニティ形成の場、京都の文化を伝える場、そして世界の人々が互いに高め合う場として機能している 20。岡崎の多様な文化資源と連携した事業を展開し、地域全体の賑わい創出に貢献している点も特筆される 20

京都岡崎 蔦屋書店は、商業施設でありながら、公共性の高い文化施設(ロームシアター京都)と連携し、地域活性化や文化交流といった公共的役割を担っている。これは、官民連携(PPP)の進化形であり、民間企業のブランド力と運営ノウハウを活かして、図書館が目指す「知の居場所」や「地域交流拠点」の機能を実現する可能性を示唆している。

主要次世代型図書館事例比較

施設名主な機能・特色設計思想・コンセプト主な利用者層具体的な非読書利用例注目された理由課題点(もしあれば)
武雄市図書館スターバックス併設、Tカード利用、雑貨販売、こども図書館、カフェ「真面目で硬い場所」という図書館の印象を覆し、気軽に本に親しめる雰囲気。知の探求とくつろぎ、家族の交流の融合。家族連れ、地域住民、観光客カフェ利用、Wi-Fi/iPad貸出での仕事・勉強、こども図書館での遊び革新的な商業的手法導入、モダンな空間演出、利用者数大幅増機能性より空間演出優先、ダミー本、アクセシビリティ懸念 11
千代田区立日比谷図書文化館カフェ・レストラン併設、多様な閲覧席、電源・Wi-Fi、企画展示ビジネスパーソン向けのセカンドオフィス機能、調査・読書環境の提供。ビジネスパーソン、研究者、学生カフェ利用、電源・Wi-Fiでの仕事・学習、展示・イベント参加都市型図書館の新しいモデル、リモートワークニーズへの対応、利便性の高さ
角川武蔵野ミュージアム図書館・博物館・美術館の複合、多様な展示、カフェ「メディア・コンテンツの全歴史を包含」「想像力や連想で世界と結びつく場所」。知の創造の劇場。文化・アート愛好家、学生、一般展示鑑賞、イベント参加、カフェ利用、空間体験隈研吾建築のインパクト、松岡正剛による「9つの文脈」配架、複合文化施設としての独自性
SHIBUYA QWS共創スペース、イベントホール、ワークスペース、サロン「渋谷から世界へ問いかける、可能性の交差点」。新たな価値創造の種を生み出す。スタートアップ、プロジェクトチーム、研究者、ビジネスパーソンビジネスプラン策定、打ち合わせ、アイデアブラッシュアップ、ネットワーキング、イベント参加「共創」を核とした新しいビジネス・イノベーション拠点、多様なステークホルダーの連携一般的なコワーキングとは異なり商用登記不可 18
京都岡崎 蔦屋書店ブック&カフェ、文化イベント、地域連携京都の文化・芸術・歴史・伝統の魅力発信、国内外からの交流促進、観光拠点。地域住民、観光客、文化愛好家カフェ利用、文化イベント参加、交流公共施設(ロームシアター京都)内での民間連携、地域活性化への貢献

3. 社会心理の変化と「読まない人」が集まる理由

本章では、図書館が「本を読まない場所」として人気を集める背景にある社会心理の変化を深掘りする。特に、コロナ禍以降の公共空間へのニーズや、経済格差時代における「サードプレイス」としての役割、そして現代人が求める「程よい雑音」の心理的側面を考察する。

3.1 コロナ禍以降の「公共の居場所」ニーズの高まり

新型コロナウイルス流行後、自宅でも職場でもない「第三の場所(サードプレイス)」の必要性を感じた人が61.6%に上るという調査結果がある 21。このサードプレイスの必要性が高まった主な理由として、「ひとりの時間がとれる」(45.5%)、「やりたい、やるべきことに集中できる」、「自宅に家族がいてやりたい、やるべきことがしづらい」といった点が挙げられている 21。これは、コロナ禍による在宅時間の増加やワーク・ライフスタイルの変化が、人々が集中したり、リラックスしたりできる公共空間への需要を顕在化させたことを示している。

半数以上(54.0%)がサードプレイスを仕事場所として利用したいと考えており、67.6%が「自宅より効率的に働ける」と感じている 21。図書館は「敷居が低く、正式な会員資格や入場拒否の基準がない」「地位や身分に関わらず、人柄の魅力や雰囲気を重視する」「会話が主な活動」といったサードプレイスの条件を満たしている 22。そのため、出張中や外回り中で作業の場が必要な人、テレワークや在宅ワークをする人、副業をする人、資格取得など自己向上のために勉強中の人など、多様な層の作業場や交流の場として機能している 22。コロナ禍による生活様式の変化が、図書館を「公共のサードプレイス」として再評価する契機となり、その利用を促進したと考えられる。図書館が提供する静かで落ち着いた環境は、この新たなニーズに応える理想的な公共空間である。

3.2 無料で長時間いられる場所=経済格差時代の「サードプレイス」としての役割

経済格差が広がる現代社会において、図書館は無料で長時間滞在できる公共空間として、その役割の重要性を増している。図書館は、インターネットの利用に年齢や所得による格差(デジタルデバイド)が存在する中で、誰もが無料で情報にアクセスできる場として、情報格差の解消に貢献する役割が期待されている 24

さらに、図書館は貧困者やホームレスに対するサービス提供において、重要な役割を担っている。図書館スタッフが貧困者の図書館利用を妨げる障壁に敏感に反応できるよう研修を促進し、貧困者に効果的に手を差し伸べるプログラムやサービスを開発するために、他の機関とのネットワーク構築と協力を促進することが求められている 25。図書館は、ホームレスが家に住めるようにすることを最優先し、デイサービスを創設するなど、支援の最前線に立つことが期待されている 25。これは、図書館が単なる情報提供機関ではなく、社会的なセーフティネットとしての役割を担っていることを示唆する。

芦屋市図書館の利用者調査では、「集中して勉強ができるスペースやリラックスできる椅子」「開館時間の延長」「交流の場所になるようなカフェや行きたくなるようなイベント」といった要望が寄せられており 8、無料で快適に過ごせる場所へのニーズが高いことが裏付けられている。図書館は、経済的な背景に関わらず、誰もが安心して過ごし、学び、交流できる「公共の居場所」として、その価値を高めている。

3.3 「静寂」だけではなく「緩やかなつながり」や「程よい雑音」が求められる現代的心理

現代社会において、人々は完全な静寂だけでなく、「程よい雑音」や「緩やかなつながり」を求める心理的傾向がある。図書館は、集中するための空間として最もポピュラーな場所の一つであり、その「静かに歩く靴音や本のページをめくる音」が「絶妙な緊張感を醸し出し」、集中力を高める効果があるとされる 26。これは、完全な静寂よりも、ある程度の環境音がある方が快適に感じる現代的心理を反映している。

オールデンバーグが提唱する「第三の場」の特徴として、「話が楽しいとか、活気があり、生気に満ち、華やかで魅力的」であることや、「陽気な、遊び場的な雰囲気」を持つことが挙げられる 23。図書館が提供する「緩やかなつながり」は、社交性や会話技術の向上、精神的な支え、ストレス解消、帰属意識をもたらし、人々の幸福感に寄与する 23。また、様々な人々との出会いの場を提供し、「社会関係資本」の形成に貢献するという重要な働きがある 23。これは、人々が孤立を避けつつも、過度な人間関係の束縛を求めないという、現代社会における微妙な心理的バランスを、図書館が提供する空間が満たしていることを示唆している。

利用者からは、「基本的に本が好きな人が集う場所なので安心して過ごせる。少し静かすぎる位の感じのひんやりとした感覚が好き」という意見や 6、いじめで学校に行けなかった小学生が図書館で職員との交流を通じて勇気をもらったというエピソードも寄せられている 6。これらの声は、図書館が単なる情報源ではなく、現代人の心のニーズに応える「心理的インフラ」としての役割を担っていることを示している。

4. 制度・行政の視点から見る図書館の役割変化

本章では、国や自治体が図書館を「情報拠点」「地域交流拠点」として再定義し、その役割を拡大している動きを、政策文書や施策から読み解く。また、それに伴う図書館員の役割の変化についても考察する。

4.1 国や自治体が図書館を“情報拠点”や“地域交流拠点”として再定義し始めている動き

公立図書館は、地域活性化の観点から、地域における情報拠点・文化拠点としての役割を果たすことが期待されている 2。これは「新しい公共」の考え方に基づき、地域情報の集積機能の強化、全国・世界への情報窓口としての機能、行政支援サービス、議員および市民への情報提供機能が期待されていることを意味する 2

地方創生において、図書館は「地域づくりの核」となり得る公共施設であり、すべての国民が無料で利用できる特殊なポジションを持つ 28。地域特性に基づく需要や課題を解決する役割を担い、「図書館と地域をむすぶ協議会」のような取り組みも進められている 28。例えば、愛知県江南市では、駅前に複合公共施設を整備し、地域交流センター、図書館、保健センター、子育て支援施設などを連携させることで、「子育て」「健康」「学び」といった複合的な機能を提供し、これまで市民活動に縁が少なかった層へのアプローチを目指している 29

国および自治体は、図書館を地方創生と社会包摂のための戦略的インフラとして位置づけ、その多機能化を政策的に推進している。文部科学省の計画や千葉市図書館のビジョンは、子どもたちの読書活動推進、DX化、地域課題解決への貢献といった具体的な政策目標を掲げている。複合施設化による「子育て」「健康」「学び」の連携は、市民協働の新たな展開として位置づけられている。これは、図書館の変革が単なる現場の努力ではなく、国や地方自治体による明確な政策的意図と予算措置に裏打ちされた、トップダウンとボトムアップが融合した動きであることを示唆している。

4.2 文部科学省・自治体・図書館協会が出している方針や施策

文部科学省は、第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」や第六次「学校図書館図書整備等5か年計画」を策定し、学校図書館の図書整備、新聞の複数紙配備、学校司書の配置拡充を推進している 30。これらの計画では、日本語指導が必要な児童生徒、特定分野に特異な才能のある児童生徒、相対的貧困状態にある子どもといった多様な子どもたちへの対応や、一時的に学級になじめない子どもの「居場所」としての学校図書館の役割も重視されている 30

ICT環境を活用した読書活動の推進も進められており、オンラインによる読み聞かせ、電子書籍の貸出、オンライン閲覧目録(OPAC)の導入など、図書館・学校図書館のDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいる 30

自治体の取り組みとしては、千葉市図書館の「知の循環のイメージ」が挙げられる。これは、「知」を集め、「知」を見える化し、「知」をつなげる環境整備や仕組みづくりを進め、市民による新たなまちづくりに関する知恵の創出を支援するビジョンである 31。具体的には、「知」をつなげるプラットフォームの構築、未来を担うこどもたちの読書環境の充実、情報環境の整備が施策の柱となっている 31。日本図書館協会も、図書館が「地域自治との関係性を育む」「地域づくりに貢献する」といった役割を重視する方針を示している 32

4.3 図書館員の役割も変わってきているか?

図書館員の役割は、従来の資料の選択・収集・提供、レファレンス業務に加え、地域が抱える課題の解決支援、行政支援、学校教育支援、ビジネス支援、子どもの学習支援といった多様な業務が求められている 33

この変化に伴い、図書館員の役割は、単なる「司書」から、プロジェクトの「ファシリテーター的役割」や「コミュニティマネージャー的存在」へと進化している 34。多様で、教育的で、インクルーシブなコンテンツをあらゆる利用者に届ける役割が強調されている 35。司書には、「図書を愛し、人間に興味を持つ」「言論出版の自由を守る態度」「積極的に地域社会の中へ」といった資質が求められるようになっている 33

図書館員の役割の変化は、情報管理から「知のコーディネーター」および「コミュニティ形成の担い手」へと進化しており、新たな専門性が求められていることを示す。これは、図書館が物理的な空間と情報資源を提供するだけでなく、人々の交流を促し、新たな知識や価値が創造される場を能動的にデザイン・運営する能力が求められていることを意味する。図書館員の専門性は、単なる知識の有無ではなく、地域社会との関係性を構築し、多様なニーズに応えるための実践的なスキルへと拡張されている。

5. 図書館における非読書活動・イベント・機能の紹介

本章では、次世代型図書館で実際に行われている非読書活動やイベントの具体例を紹介し、その反響や利用者からの声を通じて、図書館が「本を読まない場所」としてどのように機能しているかを明らかにする。

5.1 読書以外の機能・イベントの具体例

図書館では、従来の読書活動に加えて、多岐にわたる非読書機能やイベントが提供されている。

  • 創業支援セミナー: 大英図書館や上海の図書館がビジネス支援サービスを強化しているように 36、日本の図書館でも起業準備のための資料提供や相談会が実施されている 36。東京都立中央図書館では、産業労働局や東京商工会議所と連携した「ビジネス・起業・創業相談会」が実施されていた 38。地方都市の図書館の資料を駆使して居酒屋を開業した男性の事例も報告されている 36
  • 映画上映会: 藤沢市総合市民図書館では年間複数回映画上映会が開催されており、2022年度は70名、2021年度は51名、2019年度は45名の参加者があった 39。芦屋市図書館の調査でも「映画会」の認知度が25.5%と示されている 9
  • 料理イベント: 角筈図書館では親子料理教室が開催され、参加者から「楽しかった」「料理もおいしかった」と好評を得ている 40
  • LGBTQ+講座: うるま市では、性的マイノリティに関する講座が開催され、「様々な性のあり方が当然であるということに気付き、理解を深めていきたいと思った」という受講者の声があった 42。札幌ではLGBT性同一性障害交流会も開催されている 43
  • ワークショップ: 千葉市図書館の新たな図書館像では、人々がアイデアを持ち寄り、意見交換をするワークショップが開催され、新たな知識・価値が創造される場となることが期待されている 44
  • その他: 高校図書館では、生徒が本に親しむ機会を創出するための「出前図書館」や、新聞記事データベースの活用、哲学対話、ビブリオバトル、Web上の「推し本」データベース構築などの取り組みが行われている 8。高齢者施設への移動図書館や、視覚障がい者向けの音声デイジー図書の提供、優しい日本語での利用案内作成など、読書バリアフリーの取り組みも進められている 45

これらの非読書活動は、図書館が多様な利用者層を取り込み、地域社会における多角的な価値提供を可能にする戦略的ツールとなっている。創業支援セミナーは、ビジネス層という新たなターゲットにアプローチし、地域経済活性化に貢献している。映画上映会や料理イベント、LGBTQ+講座は、文化・エンターテイメント、生活スキル、社会課題への意識啓発といった多様なニーズに応えている。「地域の課題解決に図書館が使える」という反響は 46、これらの活動が単なる娯楽ではなく、図書館が社会の「資源バンク」として機能していることを示している。これは、図書館が「本を読む場所」という枠を超え、地域住民の生活全般を支える「生活インフラ」へと進化していることを意味する。

5.2 注目イベントの反響と効果

図書館が開催する非読書イベントは、利用者から好意的な反響を得ており、図書館の新たな価値を社会に示している。徳島市での電子書籍貸し出し開始時には、地元紙で大きく報じられ、「来館不要、返却も自動」といった利便性が強調され、利用者から大きな反響があった 47

様々な機関と連携したサービスは、図書館理解を広め、深める効果があり、「地域の活性化や地域の課題解決に図書館が使えるのだ、という発見につながった」という声もある 46。利用者からは、「解決への道すじ・たどり方を学ぶことができた」「図書館は地域の“資源バンク”だ」といった肯定的な反響が寄せられている 46。親子料理教室では、総勢12名の子どもと保護者が参加し、子どもたちが楽しそうに参加し、保護者からも「楽しかったです」「とても良いイベントでした!」「料理もおいしかったです」と大好評を得ていた 40

5.3 利用者インタビューやSNS投稿から、「なぜその図書館を選んで通っているのか」を収集

利用者の声は、図書館が「本を読まない場所」として選ばれる理由を明確に示している。芦屋市図書館の利用者調査では、図書館を選ぶ理由として「自習・学習スペースとしての利用」「気分転換・リラックスできる空間」「イベントへの参加」「情報収集・調べもの」「子どもとの利用」が挙げられている 9

具体的なコメントとして、「静かで、人の目もある空間なので、勉強が捗る」という声や 9、「気楽に本を読むための場所が欲しい。仕事帰りに、休日に、ふらっと寄れる場所が欲しい。家ではゆっくり本を読んでいられない」といった、自宅や職場とは異なる居心地の良さを求める声が多い 9。また、「マナーやモラルの心配はありますがカフェスペースの様なところが併設されていると良いなと思います。珈琲飲みながら本が読めますの様な」といったカフェスペース併設への要望 9、「大人も使える学習室がほしい」という自習スペース拡充への要望 9が複数見られる。これは、利用者が図書館に「長時間滞在し、多様な活動を行える快適な場所」としての価値を求めていることを強く示唆している。

SNSは消費者の情報探索の手段としても利用されており 48、図書館の情報をSNSで発信してもらうことで、在住外国人グループなど、これまでリーチできなかった層へのPR効果が期待できる 49。利用者からのフィードバックは、図書館が単に「資料を貸し出す場所」から「居心地の良い公共空間」へと、その設計思想とサービス提供の軸足を移す必要性を裏付けるものである。

図書館における非読書活動事例と利用者ニーズのマッピング

非読書活動・機能の種類具体的な事例図書館名主な対象利用者層利用者からの反響・効果満たしている利用者ニーズ
創業支援セミナー大英図書館、上海の図書館、東京都立中央図書館起業家、ビジネスパーソン、地域住民地域経済活性化への貢献、情報提供の場としての評価仕事、情報収集、キャリア支援、地域活性化
映画上映会藤沢市総合市民図書館、芦屋市図書館地域住民、文化愛好家参加者数(70名/回)、認知度向上娯楽、文化体験、気分転換、交流
料理イベント角筈図書館親子、地域住民「楽しかった」「料理もおいしかった」と好評交流、生活スキル向上、子育て支援、気分転換
LGBTQ+講座うるま市、札幌地域住民、性的マイノリティ当事者・支援者「理解が深まった」「社会づくりを望む」社会課題への意識啓発、多様性理解、交流、居場所
コワーキング/自習スペース千代田区立日比谷図書文化館、SHIBUYA QWS、芦屋市図書館ビジネスパーソン、学生、テレワーカー電源席・Wi-Fi利用増、集中力向上、効率的な作業仕事、学習、調べ物、時間つぶし、集中できる環境
カフェ併設武雄市図書館、千代田区立日比谷図書文化館、京都岡崎 蔦屋書店地域住民、家族連れ、ビジネスパーソン滞在時間の延長、リラックス、飲食の利便性リラックス、交流、気分転換、利便性
多文化・読書バリアフリーサービス白河市立図書館など視覚障がい者、日本語学習者、在住外国人障がい者サービス利用促進、情報アクセス平等化情報アクセス、社会包摂、学習支援
地域交流イベント南伊勢高等学校度会校舎図書館など地域住民、子ども、高齢者地域の活性化、図書館理解の深化、「資源バンク」交流、地域貢献、学び、情報収集

6. 専門家・図書館関係者の見解

本章では、図書館学者、社会学者、公共施設計画の専門家らが語る「これからの図書館像」を紐解き、「本を読む場所」から「共に考え、共に過ごす場所」への変化の意義を考察する。また、AIやデジタル技術の発展が“知の受け取り方”と図書館の立ち位置に与える影響についても分析する。

6.1 図書館学者、社会学者、公共施設計画の専門家が語る「これからの図書館像」

これからの図書館は、読書を通じて「知る・学ぶ・深める」ことができるのはもちろん、未来を担う子どもたちや子育て世代をはじめとしたすべての市民一人ひとりにとって、「居心地よく自由に過ごすことができる、多様な人々の『つどう・憩う』場」になるとされている 44。図書館は、交流を促し、開放的で、気軽につどえる空間を提供し、人々がアイデアを持ち寄り、意見交換をするワークショップが開かれ、新たな知識・価値が創造される場となることが期待されている 44

社会学者は、公共図書館が「表現の自由、文化的対話・議論の醸成、文化の多様性を下支えする社会的基盤」として重要であり、社会的分断を克服する役割を果たすと指摘している 51。北欧社会における公共図書館の受容は、人々が地域コミュニティの共通の関心事について議論し、地域の課題を解決していく中核的な役割を担うことにある 51。また、図書館は「一人で」だけでなく、「誰かと」も学ぶことのできる場であり、多様な居方を包摂する空間であることが重要であるとされている 52

図書館の役割変化は、単なる機能追加ではなく、「知」の概念と「公共空間」の役割に関する根本的な再定義と捉えることができる。これは、図書館が個人が情報を消費する場から、人々が共に集い、対話し、協働することで、新たな知識を生み出し、社会課題を解決する「共創の場」へと進化していることを示唆している。この変化は、図書館が現代社会における民主主義と市民社会を支える不可欠な「知のインフラ」としての意義を深めていることを意味する。

6.2 「本を読む場所」から「共に考え、共に過ごす場所」へ変わる過程と、その意義

図書館が「本を読む場所」から「共に考え、共に過ごす場所」へと変わる過程は、単なる本の集積体ではなく、住民のアクチュアルな日常生活と学びを豊かなものとし、知的出会いと社会的交流を促し、コミュニティの文化、歴史、つながりを保持するリアルな場としての図書館の価値を再認識するものである 27

「第三の場」としての図書館は、中立地帯であること、平等主義で包み込む場であること、会話を主要な活動とすること、アクセスしやすさ、常連客の存在、目立たない建物、陽気な雰囲気といった特徴を持つ 23。これにより、利用者の社交性や会話技術の向上、ストレス解消、帰属意識などの個人的利益に加え、草の根民主主義の支援、多様な人々との出会いの場の提供、社会関係資本の創出・蓄積といった社会的効用がもたらされる 23。この変化は、図書館が現代社会における社会的分断を克服し、地域コミュニティの共通の関心事について議論し、課題解決に取り組む中核的な役割を果たす上で極めて重要である。

6.3 AIやデジタル技術の発展で変わる“知の受け取り方”と図書館の立ち位置についての分析

AIやデジタル技術の発展は、“知の受け取り方”を大きく変え、図書館の立ち位置にも影響を与えている。デジタル化の進展により、利用者は資料の所在に関わらずアクセス可能となり、情報アクセスの格差が解消される可能性がある 53

AIは図書館の運営を合理化・最適化し、様々な業務を効率化・自動化することで、図書館職員の業務の一部を不必要にする可能性も指摘されている 54。しかし、多くの専門家は「司書はAIで代替可能」とは考えておらず、AIは司書の仕事を補完し、サービスの質を上げていく形で共存すると見ている 55。AI時代において、知識は「学ぶ」だけでなく「創造」するプロセスが重要であり、図書館は知識創造の場としての役割を担う 56。図書館は、情報過多社会において「知的創造」としてのキュレーション機能を強化し、新たな価値を生み出すことが求められる 57

図書館は常にメディアの変化、情報化の最前線にいなければならず、情報を使うための知識や技術をメディアに応じて変える必要がある 59。司書は「AI時代の調べ方の教科書」を出版するなど、AI時代における情報リテラシー教育の専門家としての役割も担う 60。国立国会図書館も、AIやデジタル技術を活用し、国会議員への調査サービスの高度化、外部機関との連携強化、国会発生情報へのアクセス整備を進めている 62

AIとデジタル技術は、図書館の伝統的役割を脅かすものではなく、むしろ「知のキュレーション」と「情報アクセス平等化」を高度化する強力なツールとなる。AIが司書を代替するのではなく、業務を効率化し、サービスの質を向上させる補完的な存在であると専門家は見ている。デジタル化は「情報アクセスの格差解消」に繋がり、デジタル貸出や自宅からのアクセスといった利便性の向上を具体的に示している。さらに、AI時代における「知識創造」や「知的創造としてのキュレーション」の重要性が強調されており、図書館が情報過多社会における信頼できる「情報のエキスパート」としての役割を強化できる可能性を示唆している。これは、図書館がデジタル技術を積極的に活用することで、その存在意義をさらに高め、未来の「知の受け取り方」をリードする立場になり得るという展望を示している。

7. 今後の課題と展望

本章では、次世代型図書館の多機能化が抱える課題を具体的に示し、その解決策の方向性を探る。また、将来的に図書館に求められる機能や、海外の先進事例から日本への示唆を導き出し、未来の“知の居場所”の展望を描く。

7.1 図書館の“多機能化”における課題

図書館の多機能化は多くの利点をもたらす一方で、いくつかの重要な課題も抱えている。

  • コスト: 多機能化に伴う施設改修費や運営費の増加は大きな課題である。ただし、公共施設の複合化は運営費の削減効果ももたらすというデータもある 5。しかし、民間委託によるコスト削減は、地元の書店との競合や、図書館への納入における値引き問題といった別の課題も生じさせる可能性がある 63
  • 騒音問題: 図書館と児童施設を含む複合施設では、音環境に関する苦情が特に多く、全苦情の約42.7%を占めている 5。これは、静寂を求める利用者と、活動的な利用を求める層との間のニーズの衝突を示唆しており、空間デザインやゾーニングによる工夫が求められる。
  • 本来の役割との両立: 多機能化を進める中で、従来の「本を読む場所」としての図書館の役割が希薄になることへの懸念がある。特に、蔵書の充実や専門的なレファレンスサービスといった核となる機能の維持とのバランスが課題となる 64
  • 運営体制: 職員の専門性維持が困難であること(司書資格者の確保、実務経験豊富な職員の高齢化、研修機会の不足など)や、非正規職員の割合が高いこと、通年開館や職員不足による労働条件悪化、短期間での人材流動、職員間の意思疎通不足などが運営体制の課題として挙げられている 64

多機能化は利用促進と財政効率化に寄与する一方で、騒音問題、専門性維持、既存業務との両立といった新たな運営上の課題を生じさせている。複合施設における騒音苦情の高さは、多機能化がもたらす直接的な負の側面を浮き彫りにしている。また、職員の専門性維持の困難さ、高齢化、研修不足、非正規職員の多さ、高離職率といった運営体制の脆弱性も指摘されている。これは、多機能化が単にハードウェアの変更だけでなく、人材育成や組織運営の根本的な見直しを必要とすることを示唆している。図書館が全てのニーズに応えようとすることで、かえって本来の役割が曖昧になったり、職員の負担が増大したりするリスクを内包しており、戦略的な選択と集中、そして持続可能な運営モデルの確立が喫緊の課題である。

7.2 今後、どのような機能が求められていくか?

今後の図書館には、社会の変化に対応した多様な機能が求められる。

  • メンタルケア拠点: 「人生100年時代」を見据え、人々の暮らしの向上と社会の持続的発展のための学びの推進が求められる中で 66、図書館は精神的な支えや心の慰めを提供する場としての役割が期待される 23
  • 防災・災害情報センター: 東日本大震災の経験から、地域資料の収集・保存・継承の重要性が再認識されており 2、図書館は地域の防災拠点としての役割も強く期待されている 66
  • 高齢者・子育て支援: 高齢者や子育て世代のニーズに対応したサービス(多世代交流、子どもの読書活動推進、休憩スペースなど)の充実が求められる 50。複合施設化により、これらの機能間の連携が強化される 29
  • 知識・情報の拠点としての深化: 知識基盤社会における知識・情報の拠点として、公文書館等との連携による資料の充実、市民生活のあらゆる分野に係る関係機関との連携の下、利用者及び住民の要望や社会の要請に応えるための運営の充実が望まれている 67

未来の図書館は、単なる「知の拠点」を超え、地域住民の「生活の質」を向上させるための包括的な社会インフラとしての役割を担う。図書館が「知識基盤社会における知識・情報の拠点」であると同時に、「生涯学習の推進」「地域活性化・まちづくり・文化・交流の拠点」「防災拠点」といった多角的な役割を果たすことが期待されている。さらに、「精神的支え」や「貧困者・ホームレス支援」といった側面を考慮すると、図書館はメンタルヘルスケア、災害時の情報提供、高齢者や子育て支援といった、より直接的な生活支援の機能も担うことが期待されている。これは、図書館が地域住民の「知」だけでなく、「安心」「安全」「健康」「つながり」といった「生活の質」全般を支える、より包括的な社会インフラへと進化していくという展望を示している。

7.3 海外の最先端ライブラリー事例と日本の今後への示唆

海外の先進的な図書館事例は、日本の次世代型図書館の展望に多くの示唆を与える。

  • フィンランド「オーディ図書館(Oodi Library)」:
  • ヘルシンキ中央図書館であるオーディ図書館は、「図書館ということを一瞬忘れてしまうような空間」が広がり、レストラン、イベントスペース、インフォメーション、映画館、幼児のための遊びスペース、音楽スタジオ、ワークスペース(ミシン、3Dプリンター、レーザーカッターなど)、VRゲーム室など、多岐にわたる機能が基本的に無料で利用できる 68
  • 「みんなのリビング」をコンセプトに、人々がそれぞれの時間を自由に過ごせる開放的な空間が特徴である 68
  • 低い本棚や車椅子・ベビーカーでも余裕を持って通れる広さ、デザイン性の高い椅子など、ユニバーサルデザインと快適性が徹底されている 68
  • オーディ図書館は、単なる本の貸出場所ではなく、市民の生活全般を豊かにする「公共のリビングルーム」としての図書館の可能性を示している。多機能化における騒音問題などの課題に対し、空間デザインやゾーニングによる解決策、そして「無料」を原則としながらも高品質な設備を提供する運営モデルは、日本の図書館が目指すべき方向性を示唆する。
  • その他の海外事例:
  • カナダのトロント市立中央図書館は、成人教育支援、10代向けネット掲示板、健康インフォメーション、ビジネス支援、多言語・多文化サービスなど、多様なレファレンスサービスと成人教育支援を提供している 70
  • シンガポールのセンカンコミュニティ図書館では、PC画面共有による遠隔レファレンスサービス「サイブラリアン」を導入し、情報マネージャーとしての司書の役割を重視している 70
  • 米国のラスベガス・クラーク・カウンティ図書館区は、利用者ニーズ調査に基づく蔵書構築の見直しや、インターネット経由のレファレンス、コンピューター講習を実施している 70
  • 英国のバーミンガム中央図書館は、ビジネスインサイトとしてビジネス情報の提供や専門家への直接質問サービスを提供している 70
  • カナダのバンクーバー公共図書館は、オンラインでの海外新聞提供や有料レファレンスサービス(市場調査、企業情報検索など)を実施している 70
  • 米国では「引っ越したら図書館へ」と言われるほど、図書館が地域全体の情報センターとして機能しており、同時多発テロ事件の際にも地域情報のハブとして対応した事例がある 71

これらの事例は、図書館が地域社会の多様なニーズに応えるための具体的なサービスモデルを提供している。特にビジネス支援や多文化サービス、高度なレファレンス機能の強化は、日本の地方創生や多様性社会への対応において参考となる。フィンランドのオーディ図書館は、多機能性、ユニバーサルデザイン、無料利用の原則を高度に融合させ、日本が目指すべき「公共のリビングルーム」としての図書館像の具体的なモデルを提供する。これは、日本の図書館が多機能化を進める上で直面するコストや騒音、アクセシビリティといった課題に対し、空間設計、サービス設計、運営哲学の面で具体的な解決策と高次の目標を示唆している。オーディ図書館の成功は、単なる模倣ではなく、日本の社会・文化に合わせた形で「公共のリビングルーム」の概念を再構築する上での強力なインスピレーションとなる。

多機能化の課題と解決策の方向性

主な課題具体的な問題点(データ、事例を交えて)考えられる解決策の方向性将来的に求められる機能
コスト– 多機能化に伴う施設改修費・運営費の増加。<br>- 民間委託による地元書店との競合、納入価格問題。– 公共施設の複合化による運営効率化(人件費27.3%削減実績)。<br>- 官民連携の最適化と公共性維持のバランス。
騒音問題– 図書館と児童施設含む複合施設で苦情の42.7%が音環境関連。– 適切なゾーニングと空間デザインによる静音・活動エリアの分離。<br>- 音響設計の強化。
本来の役割との両立– 多機能化による従来の読書・レファレンス機能の希薄化懸念。– 核となる図書サービス(蔵書充実、専門的レファレンス)の維持・強化。<br>- デジタル化による情報アクセスの補完。
運営体制– 職員の専門性維持の困難さ(司書資格者不足、高齢化、研修不足)。<br>- 非正規職員の割合、高離職率、労働条件悪化、意思疎通不足。– 司書を「知のコーディネーター」「コミュニティマネージャー」として育成する専門研修の充実。<br>- 職員の労働環境改善、多様な専門性を持つ人材の確保。
新たなニーズへの対応– メンタルケア拠点としての機能強化。<br>- 防災・災害情報センターとしての役割。<br>- 高齢者・子育て支援の強化。<br>- 地域連携と社会包摂の深化。メンタルケア、防災・災害情報、高齢者・子育て支援、地域連携、社会包摂

8. 結論:未来の“知の居場所”へ

本報告書では、次世代型図書館が「本を読まない場所」へと変貌した本質的な理由と、それが社会にもたらす意義を分析し、今後の図書館が目指すべき未来像と、その実現に向けた提言を提示した。

総括:なぜ図書館は「本を読まない場所」になったのか?

図書館が「本を読まない場所」へと変貌を遂げた背景には、複数の要因が複合的に作用している。まず、人口減少、公共施設の老朽化、そして国や自治体の厳しい財政状況という外部環境の変化が、公共サービスの効率化と再編を強く促した。この状況下で、図書館は単一機能施設としての限界に直面し、複合施設化や多機能化という戦略的転換を迫られた。この転換は、利用者数の大幅な増加と運営コストの削減という具体的な成果をもたらしている。

次に、新型コロナウイルス感染症の流行は、自宅や職場以外の「公共の居場所」、すなわち「サードプレイス」へのニーズを劇的に高めた。人々は、集中して作業できる場所、あるいは「程よい雑音」の中で緩やかなつながりを感じられる場所を求め、図書館がその役割を担うようになった。経済格差が広がる社会において、無料で長時間利用できる図書館は、情報格差の解消や、貧困層・社会的孤立者への支援拠点としての重要性も高めている。

さらに、武雄市図書館のスターバックス併設や千代田区立日比谷図書文化館のビジネス支援機能、角川武蔵野ミュージアムの複合文化施設としての挑戦、SHIBUYA QWSの共創コンセプト、京都岡崎 蔦屋書店の地域連携など、民間ノウハウの導入やデザイン性の追求、デジタル技術の活用が、図書館の魅力を高め、多様な人々を惹きつける重要な要素となった。これらの事例は、図書館が単なる「無料貸本屋」から、学習、仕事、交流、リラックス、文化体験、社会参加など、多様な目的を持つ人々が集う「知の創造・交流拠点」へと役割を拡張したことを明確に示している。

「本を読まない場所」という表現は、図書館が提供する価値が、従来の「読書」という行為に限定されず、より広範な「知」と「体験」を包摂する場へと進化したことを示している。これは、図書館が現代社会における人々の多様なライフスタイルとニーズに応えるべく、その本質的な存在意義を再定義した結果である。

未来の“知の居場所”へ向けた提言

次世代型図書館が持続的に発展し、社会に貢献し続けるためには、以下の提言が重要となる。

  1. 機能と空間の最適化: 利用者の多様なニーズ(静寂と賑わい、集中と交流)に応えるためのゾーニングや空間デザインのさらなる工夫が不可欠である。特に、カフェやコワーキングスペース、イベント空間と、従来の読書・学習スペースの調和を図り、騒音問題などの課題を解決する設計思想を追求する必要がある。フィンランドのオーディ図書館のように、ユニバーサルデザインを徹底し、全ての市民が快適に利用できる「公共のリビングルーム」を目指すべきである。
  2. 人材育成と運営体制の強化: 図書館員の役割は、情報管理から「知のコーディネーター」や「コミュニティマネージャー」へと進化している。この新たな役割を担うための専門研修の充実、職員の労働環境改善、多様な専門性を持つ人材の確保が喫緊の課題である。職員の専門性維持とモチベーション向上は、多機能化の成功に直結する。
  3. デジタル・AI技術の積極的活用: 情報アクセスの平等化、効率的な運営、新たな知識創造支援のために、AIやデジタル技術を積極的に導入すべきである。AIは司書の業務を補完し、利用者の利便性を高める強力なツールとなる。デジタルアーカイブの拡充やオンラインサービスの強化により、場所や時間の制約を超えた「知」へのアクセスを保障することが求められる。
  4. 地域連携と社会包摂の深化: 図書館は、地方創生、教育支援、福祉連携、防災拠点など、地域が抱える課題解決に貢献するハブとしての役割をさらに強化すべきである。経済格差や情報格差の解消に貢献するため、社会的に脆弱な立場にある人々へのアウトリーチサービスを拡充し、地域社会のセーフティネットとしての機能を深化させる必要がある。
  5. 持続可能な運営モデルの確立: コスト効率化とサービス品質維持の両立を目指し、官民連携のあり方を再検討し、新たな収益モデルを模索することも視野に入れるべきである。ただし、その際には図書館の公共性と無料原則とのバランスを慎重に考慮し、誰もがアクセスできる「知の居場所」としての本質を損なわないよう配慮が求められる。

結論として、図書館は、変化し続ける社会において、人々の「知る・学ぶ・深める」欲求を満たすだけでなく、多様な人々が「つどい・憩い・共に考え・共に過ごす」ことができる、かけがえのない“知の居場所”として、その存在意義をさらに高めていく。この変革は、単なる施設のリニューアルに留まらず、現代社会における公共空間のあり方、そして「知」と「コミュニティ」の関係性を再定義する、意義深い挑戦である。

引用文献

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  4. CA2034 – 動向レビュー:公共施設等総合管理計画と公立図書館の施設整備 / 松本直樹, 5月 20, 2025にアクセス、 https://current.ndl.go.jp/ca2034
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  31. 千葉市図書館ビジョン 2040, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.library.city.chiba.jp/child_program/vision2040-honpen011.pdf
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  33. 第9回 図書館長の役割, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.slis.tsukuba.ac.jp/grad/assets/files/syllabus/2013koukyoukeiei_vol9.pdf
  34. 自己紹介: – ある図書館員の30年と5つの転機 – researchmap, 5月 20, 2025にアクセス、 https://researchmap.jp/izumimi/presentations/35681395/attachment_file.pdf
  35. Toucan Tip #14: 教育者と図書館員のためのコミコン会議 – Comic-Con.org, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.comic-con.org/toucan/ja/toucan-tip-14-comic-con-conference-for-educators-and-librarians/
  36. もう1つの創業支援ー『ビジネス支援図書館』とは – RIETI, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.rieti.go.jp/jp/papers/journal/0212/rr01.html
  37. 図書館を使って起業する! 起業に関する情報の探しかた講座 – 埼玉県立図書館, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.lib.pref.saitama.jp/reference/docs/R4joho_kuma_text1.pdf
  38. 東京都の起業・創業支援における図書館サービスの可能性, 5月 20, 2025にアクセス、 https://mslis.jp/pdf/am2018yoko/10_aono.pdf
  39. 映画会 – 藤沢地名の会, 5月 20, 2025にアクセス、 https://fujisawa-chimeinokai.com/eigakai/eigakai.html
  40. 2025年 | 札幌市北区民センター, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.kitakuce.jp/2025
  41. 星川かつら『楽しかった親子料理教室!』, 5月 20, 2025にアクセス、 https://ameblo.jp/katsuron01/entry-12848265588.html
  42. 男女共同参画啓発講座レポート(平成25年度~平成30年度) – うるま市, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.city.uruma.lg.jp/1002008000/contents/2088.html
  43. 図書館イベント特集 – こくちーずプロ, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.kokuchpro.com/feature/%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8/
  44. 図書館ビジョン – 横浜市, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.city.yokohama.lg.jp/kosodate-kyoiku/kyoiku/plankoho/plan/libvision.files/0036_20240326.pdf
  45. 第3章 公立図書館における 読書バリアフリーに関する事例 – 東京都立図書館, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/uploads/report2022_chapter3.pdf
  46. 第3章 公立図書館における課題解決支援サービスに関する事例, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/pdf/zenkouto/pdf/2015chap03.pdf
  47. 株式会社図書館流通センター(TRC) || 電子図書館サービス:導入事例(図書館ツール), 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.trc.co.jp/solution/trcdl_jirei.html
  48. ソーシャルメディア時代における 「クチコミ」の動機と、創出・促進要因に関する研究, 5月 20, 2025にアクセス、 https://rikkyo.repo.nii.ac.jp/record/21203/files/A578_Dissertation_%E5%85%A8%E6%96%87.pdf
  49. 多文化サービスQ&A – 日本図書館協会, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.jla.or.jp/committees/tabunka/tabid/901/Default.aspx
  50. 横浜市図書館ビジョン (素案), 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.city.yokohama.lg.jp/kosodate-kyoiku/kyoiku/plankoho/plan/libvision.files/vision_all.pdf
  51. 【論文】フィンランドとノルウェーの公共図書館における革新 – 自治体問題研究所, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.jichiken.jp/article/0198/
  52. 図書館という公共空間, 5月 20, 2025にアクセス、 https://lib.jwu.ac.jp/lib/kanpo170.pdf
  53. 新しい「デジタル・ライブラリー」 の実現に向けて検討すべき課題, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.mext.go.jp/content/20240701-mxt_jyohoka01-000036744_3.pdf.pdf
  54. AI 研究とのコラボレーションによる次世代型図書館の構築, 5月 20, 2025にアクセス、 https://uec.repo.nii.ac.jp/record/9181/files/%E8%96%AC%E5%AD%A6%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A864-2-p91.pdf
  55. 生成AIと図書館サービス, 5月 20, 2025にアクセス、 https://mu.repo.nii.ac.jp/record/2000493/files/Librarian.20_01.pdf
  56. 知識は「学ぶ」だけでなく「創造」するプロセスが大事 AI時代に人間がスキルを磨くためのポイント, 5月 20, 2025にアクセス、 https://logmi.jp/knowledge_culture/330255
  57. デジタルアーカイブが日本の図書館を変える! – ADEAC, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.trc-adeac.co.jp/sogoten2018/01.pdf
  58. 「知的創造」としてのキュレーション 〜情報過多社会でいかに新たな価値を生み出すか – imidas, 5月 20, 2025にアクセス、 https://imidas.jp/jijikaitai/l-40-283-21-02-g833
  59. 図書館情報学教育のフィロソフィーの 検討と教育サービスのあり方に関する再考, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.andrew.ac.jp/soken/assets/wr/sokenk203_2.pdf
  60. 【SL塾OB紹介】中崎倫子さん初の著書「大学図書館司書が教える AI時代の調べ方の教科書」が出版されました! | いろはこ|構造思考、マインドマップ、ストレングスファインダー等|メタスキル強化のワークショップ・セミナー|Udemy, 5月 20, 2025にアクセス、 https://matsukatsu.com/archives/18548
  61. 現代ビジネス研究所 中崎 倫子 研究員 書籍『大学図書館司書が教える AI時代の調べ方の教科書』(中央経済社)を出版, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.swu.ac.jp/news/nid00007460.html
  62. 国立国会図書館ビジョン2021-2025 -国立国会図書館のデジタルシフト, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/vision_ndl.html
  63. 関係者から指摘された 書店活性化のための課題 令和7年1月28日 経済産業省 書店振興プロ, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/contents/syoten_kadai_set.pdf
  64. 世田谷区立図書館運営体制 あり方検討委員会報告書, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.city.setagaya.lg.jp/documents/3599/houkokusyo.pdf
  65. 図書館経営における課題と文献展望 – 長谷川豊祐, 5月 20, 2025にアクセス、 http://toyohiro.org/hasegawa/manage.html
  66. 今後の市民館・図書館のあり方 (案) – 川崎市, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.city.kawasaki.jp/880/cmsfiles/contents/0000125/125744/030126gian42.pdf
  67. (案件1・参考資料2-2)今後の市民館・図書館のあり方(本編)(PDF形式, 5.48MB) – 川崎市, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.city.kawasaki.jp/170/cmsfiles/contents/0000171/171946/shiryo01-2-2_shiminrodo.pdf
  68. 国からの国民への贈り物!世界最高の図書館“OODI(オーディ)ヘルシンキ中央図書館” vol.2, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.moisauna.com/lifestyle/%E5%9B%BD%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E5%9B%BD%E6%B0%91%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%B4%88%E3%82%8A%E7%89%A9%EF%BC%81%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%9C%80%E9%AB%98%E3%81%AE%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8oodi/
  69. 身近なユニバーサルデザインと世界の珍しい, 面白いユニバーサルデザイン事例 – CULUMU, 5月 20, 2025にアクセス、 https://culumu.com/glossary/universal-design-innovative-examples
  70. 巻末資料 2国内及び海外の公共図書館における先進事例一覧 (2)海外先進事例一覧, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/tosho/houkoku/05091401/023.htm
  71. 知的創造空間としての図書館の可能性~ニューヨークの事例から – RIETI, 5月 20, 2025にアクセス、 https://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/03100701.html

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