この記事では、イラストレーターの皆さんが作品制作に役立つ、2025年の最新トレンドカラー情報と配色テクニックをご紹介します。PANTONEのカラー・オブ・ザ・イヤーから、SNSで話題の配色、そして色彩心理学に基づいた分析まで、幅広く解説していきます。トレンドを効果的に取り入れ、より魅力的な作品を生み出すためのヒントが満載です。ぜひ最後まで読んで、今後のイラスト制作に活かしてください。
2025年のトレンドカラー最新情報
まずは、2025年のトレンドカラーを押さえましょう。
デジタルラベンダー:2025年の注目カラー
WGSNとColoroによるカラー予測によると、2025年のカラー・オブ・ザ・イヤーは「デジタルラベンダー」と予想されています。 デジタルラベンダーは、青みがかった穏やかなパープルで、デジタル世界と自然界の調和を象徴するカラーです。近年注目されているメタバースやウェルビーイングといったテーマにも合致し、今後様々な分野で広く活用されると予想されます。
ファッション、インテリア、SNSでのトレンドカラー
デジタルラベンダーに加え、ファッション、インテリア、SNSなど、様々な分野で注目されているカラーがあります。
1. 明るくポジティブなパステルカラー
ファッション業界では、明るいパステルピンク、ラベンダー、イエローなど、春らしいカラーが人気を集めています。 これらのカラーは、コロナ禍を経て、人々が求める明るさやポジティブな気分を反映していると考えられます。
2. 落ち着きと温かさを与えるアースカラー
自然を感じさせるアースカラーも引き続き人気です。 ベージュ、ブラウン、カーキなど、暖色系のアースカラーは、インテリアデザインでもトレンドとなっており、 安心感や癒しを求める現代人の心理にマッチしていると言えるでしょう。
3. 個性を表現するビビッドカラー
InstagramやPinterestなどのSNSでは、ビビッドなピンク、グリーン、ブルーなどの大胆なカラーを使った写真やイラストが多く見られます。 特に、Z世代を中心に、自己表現や個性的なスタイルを重視する傾向が強まっており、これらのビビッドカラーは、自身のアイデンティティを表現する手段として活用されているようです。
4. 繊細で優しいパステルカラー
SNSでは、くすみカラーやパステルカラーも根強い人気です。 これらのカラーは、優しさや繊細さを表現するのに効果的で、女性らしい雰囲気や可愛らしい世界観のイラストに多く用いられています。
トレンドカラーの配色パターンと成功事例
トレンドカラーを効果的に使うには、配色パターンを理解することが重要です。色の組み合わせ方によって、イラストの印象は大きく変わります。
基本の配色パターンをおさらい
- 補色配色: 色相環で向かい合う色の組み合わせ。 互いの色を引き立て合い、鮮やかでインパクトのある印象を与えます。例えば、赤と緑、青とオレンジなどです。
- 類似色配色: 色相環で隣り合う色の組み合わせ。 調和がとれて落ち着いた印象になります。例えば、青と青緑、赤と赤紫などです。
- トライアド配色: 色相環で正三角形を描くように配置された3色の組み合わせ。 バランスの取れた配色です。例えば、赤、黄、青などです。
配色ツールを活用しよう
美しいカラーパレットを作成する際に、配色ツールは非常に役立ちます。Adobe ColorやCoolorsなどのツールを使えば、 基本の配色パターンに基づいたパレットを簡単に作成できます。
Adobe Color 1 では、「カラーホイール」や「抽出テーマ」などの機能を使って、イメージに合うカラーパレットを作成できます。例えば、「モカ・ムース」を基調としたカラーパレットを作成したい場合、「抽出テーマ」機能でモカ・ムースの画像をアップロードすると、画像から抽出されたカラーを基に、補色や類似色など、様々な配色パターンが提案されます。
Coolors 2 は、スペースキーを押すだけでランダムにカラーパレットを生成してくれるツールです。気に入ったカラーをロックして、他のカラーを変化させることもできるので、直感的に配色を試すことができます。例えば、「ホライゾングリーン」をキーカラーにしたい場合、そのカラーをロックして、他のカラーを生成することで、ホライゾングリーンに合う配色を簡単に探すことができます。
成功事例からヒントを得よう
有名イラストレーターやデザイナーの作品を参考に、トレンドカラーを効果的に使った配色パターンを研究してみましょう。
例えば、イラストレーターAさんは、デジタルラベンダーを基調に、補色であるイエローをアクセントカラーとして使用することで、 幻想的で華やかな世界観を表現しています。また、イラストレーターBさんは、パステルピンクとブルーの類似色配色で、 可愛らしく優しい雰囲気のイラストを描いています。
流行のスタイル分析とその特徴
イラストのスタイルも時代とともに変化していきます。近年のトレンドスタイルをいくつかご紹介します。
- フラットデザイン: シンプルな形と鮮やかな色使いが特徴です。 無駄な装飾を省き、情報をわかりやすく伝えることを目的としたデザインで、Webサイトやアプリのデザインに多く用いられています。近年では、イラストにもフラットデザインの要素を取り入れた作品が増えています。
- ミニマル: 必要最低限の要素で構成された、洗練されたデザインです。 シンプルながらも奥深い表現が特徴で、余白を効果的に使うことで、見る人の想像力を掻き立てるような作品が多いです。環境問題への意識の高まりや、持続可能な社会への関心の高まりから、ミニマルなライフスタイルが注目されていることも、このスタイルの人気に影響していると考えられます。
- レトロ: 懐かしさを感じさせる、ノスタルジックな雰囲気のデザインです。 昭和レトロや80年代レトロなど、様々な時代のレトロスタイルがあり、近年では、昔のアニメや漫画のテイストを取り入れたイラストが人気を集めています。
- ポップアート: 大胆な色使いとグラフィック要素が特徴です。 アンディ・ウォーホルやロイ・リキテンスタインなどの作品が代表的で、現代社会を風刺したり、大衆文化を表現したりする際に用いられることが多いです。
トレンド×オリジナリティの成功事例
トレンドを取り入れつつ、自分の個性を表現するにはどうすれば良いのでしょうか?
独自性を加えるヒント
- 得意な画風と組み合わせる: トレンドカラーを自分の得意な画風に取り入れてみましょう。例えば、リアルな描写が得意なイラストレーターであれば、デジタルラベンダーを背景に、人物や物体を緻密に描くことで、独自性のある作品に仕上がります。
- テーマに合わせたアレンジ: 作品のテーマに合わせて、トレンドカラーをアレンジしてみましょう。例えば、「未来都市」をテーマにしたイラストを描く場合、デジタルラベンダーにネオンカラーを組み合わせることで、近未来的な雰囲気を表現できます。
- アクセントカラーとして使う: トレンドカラーをアクセントカラーとして使用することで、個性を際立たせることができます。例えば、モノクロのイラストに、デジタルラベンダーをポイントで加えることで、作品に奥行きと個性を加えることができます。
有名なイラストレーターCさんは、自身の描くキャラクターの衣装にトレンドカラーを取り入れることで、 時代感を表現しながらも、独自のキャラクターデザインを確立しています。また、イラストレーターDさんは、トレンドのポップアートの要素を取り入れつつ、自身の得意な和風テイストと融合させることで、 新しいスタイルを生み出しています。
トレンドを取り入れたイラストの失敗例と改善策
トレンドを取り入れる際に注意すべき点は何でしょうか?
よくある失敗例
- トレンドカラーを使いすぎる: トレンドカラーを多用しすぎると、イラスト全体がまとまりのない印象になってしまいます。 また、特定のカラーに偏ってしまうと、作品全体のバランスが崩れてしまう可能性があります。
- トレンドスタイルをそのまま真似する: トレンドスタイルをそのまま真似すると、オリジナリティのない作品になってしまいます。 また、自身の画風と合っていないトレンドを取り入れると、違和感が出てしまうことがあります。
- 自分の画風と合っていないトレンドを取り入れる: 自分の画風と合っていないトレンドを取り入れると、ちぐはぐな印象になってしまいます。 トレンドを取り入れる際は、自身の作風との相性を考慮することが重要です。
改善策
- トレンドカラーはアクセントとして使う: トレンドカラーは、メインカラーではなく、アクセントカラーとして使うことを意識しましょう。 ポイントで使うことで、トレンド感を出しつつ、作品全体のバランスを保つことができます。
- 複数のトレンドを組み合わせる: 複数のトレンドを組み合わせることで、よりオリジナリティのある作品に仕上がります。 例えば、フラットデザインとレトロスタイルを組み合わせたり、ミニマルデザインにビビッドカラーを取り入れたりすることで、新しい表現に挑戦できます。
- 自分の画風を生かしたアレンジを加える: トレンドをそのまま取り入れるのではなく、自分の画風を生かしたアレンジを加えることが重要です。 例えば、トレンドカラーを少しだけ変化させたり、トレンドスタイルに独自の要素を加えることで、個性的な作品を生み出すことができます。
色彩心理学とトレンドカラーの関係
色は人の心理に影響を与えます。トレンドカラーがなぜ流行っているのか、色彩心理学の視点から考えてみましょう。
色が与える印象
- 赤: 情熱、興奮、活力、危険、警告などを連想させます。 食欲を増進させる効果もあると言われています。
- 青: 冷静、信頼、知性、清潔感、安らぎなどを連想させます。 集中力を高める効果もあると言われています。
- 緑: 安らぎ、癒し、調和、自然、安全などを連想させます。 心を落ち着かせる効果もあると言われています。
- 黄: 明るさ、希望、幸福、注意、警告などを連想させます。 コミュニケーションを促進する効果もあると言われています。
近年人気のグリーンは、パンデミック以降、人々が自然や癒しを求める傾向が強まっていることを反映していると考えられます。 また、デジタルラベンダーは、デジタル社会におけるストレスや不安を軽減し、心のバランスを取り戻したいという欲求を反映しているのかもしれません。
簡単にできるトレンドカラー実践ワーク
最後に、トレンドカラーを使った簡単な実践ワークをご紹介します。
配色練習
- トレンドカラーを使ったカラーパレットを作成し、そのパレットを使って小さなイラストを描いてみましょう。 例えば、デジタルラベンダーを基調としたパレットで、花や風景を描いてみるのはいかがでしょうか。
- 既存のイラストの色をトレンドカラーに置き換えて、色の印象がどのように変わるか試してみましょう。 例えば、以前描いたイラストのメインカラーをデジタルラベンダーに変えてみると、作品に新しい雰囲気が生まれるかもしれません。
まとめ
この記事では、2025年の最新トレンドカラー情報と、それをイラスト制作に活かすための方法を紹介しました。トレンドを理解し、効果的に活用することで、より魅力的な作品を生み出すことができます。
しかし、トレンドはあくまでも参考にするものであり、最も重要なのは、自身のオリジナリティを表現することです。トレンドカラーやスタイルを、自身の画風やテーマに合わせてアレンジすることで、個性的な作品を生み出すことができます。
今回の情報を参考に、ぜひ新しい表現に挑戦してみてください。そして、自分だけの表現方法を見つけて、イラスト制作を楽しんでください。
引用文献
1. カラーホイール、カラーパレットジェネレーター| Adobe Color, 2月 6, 2025にアクセス、 https://color.adobe.com/ja/create/color-wheel
2. Coolors – The super fast color palettes generator!, 2月 6, 2025にアクセス、 https://coolors.co/


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